Pothos cf.barberianus つい先日、リンガ島産の本種(っぽいもの)を入手する機会に恵まれた。気になったのできちんと調べ直してみたところ、想像していたよりもずっと難儀な属のようだ。まずは基本的な生態から説明した方がいいだろう。そもそもこのタイプのポトス(Subgenus Allopothos)において、上画像のような姿はクライムに特化した、いわば第一形態(shingle-leaved)であり、よりポトス然とした姿、第二形態となるのは日光などが十分に得られる環境にたどり着いてからである(画像下)。Pothos sp. そして、この第二形態はそう頻繁に出現するものではなく(種に依る)、現地でも手の届く場所にあることは稀。例によって正確な同定には花が必要なのだが、 開花株に出会う機会はほとんど無いと言っても良い。 本題に入ろう。-P. barberianus group P. barberianus, P. longivaginatus, P. texto, P. laurifolius,P. atropurpurascens, P. volans, P. englerianus, P. kingii,P. brevivaginatus, P. lancifolius, P. wallichii, P. mirabilis P. philippinensis, P. salicifolius -Goniurus supergroupP. beccarianus, P. curtisii, P. motleyanus どうもこれらすべて、上画像のような見た目(第一形態)をしているっぽい。なんせ論文も標本も第二形態ばかりで、どこまで差異があるのかさえいまいち判然としないのである。つまりほとんど何もわからないということだ。お手上げだ。
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